楽に生きるための知恵 ~予防と治療~

先日、カウンセリングルームで使用しているプリーツスクリーン(カーテンの一種)を巻き上げる紐が絡まり、スクリーンを下まで降ろすことが出来なくなってしまったので、メーカーのサービス・スタッフに来てもらいました。
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当室で使用しているプリーツスクリーンは上部が白いレース、下部が暗緑色の遮光カーテンのペアになっており、日中は普段、白いレース部分を降ろしていますが、下部の遮光カーテン部分を上げると簡単に部屋を暗室に出来ます。
問題は白いレース部分と遮光カーテン部分の上げ下げではなく、スクリーン全体を巻き上げる構造に支障を来たしたのでした。

サービス・スタッフに見てもらうと、スクリーン上端に4個有るローラーのうちの1個から紐が外れていました。
幸い、故障は現場での20分程度の作業で直りました。
サービス・スタッフの話では、下部のカーテンを上まで上げた状態でスクリーン全体を巻き上げるようにすれば、紐が絡まりにくいそうですが、多くの人は上部のカーテンを下に降ろした状態でスクリーン全体を巻き上げるので、今回のような故障が起こるとのことです。
商品説明書を読むと、確かにスクリーン全体を巻き上げる時の注意事項としてそのことが記載されているのですが、たいていの人は読み飛ばしてしまうのでしょう。
私も実は、上部のカーテンが下に降りている状態でスクリーンを巻き上げていたのでした。

適切な使用方法を知らずに変な癖を付けてしまうと、年月が経ってからそのことによる問題が顕在化します。
前回のコラムに「人生のレベル、この世の生き方のレベルで本当の原因が有っても、症状は生活のレベルでの問題として現れます」と書きましたが、正にその通りなのです。

「なくて七癖、あって八癖」と言いますが、気付いているか気付いていないかの違いが有るだけで、実は誰でもいくつもの癖を持っているものです。
前述のプリーツスクリーンの上部カーテンを下に降ろした状態で全体を巻き上げる、というのも、気付いていない癖であって、その癖の問題点が顕在化して、ロールに紐が絡まるという故障が出たのでした。
紐が絡まった故障は修理によって直せますが、巻き上げ方の癖を正さなければ、しばらく経ってからまた同様の故障が発生することでしょう。

同じことは私たちの人生と生活の問題に関しても言えます。
例えば、他者が自分をどう思うだろうか、ということを過度に気にして自分の言動を決める癖を持っている人が、大変ストレスの掛かる出来事に遭遇してへとへとになり、メンタルに不調を来たしてカウンセリングを受けに来るとします。
このクライエントは1回ないし2、3回のセッションを受ければ症状が改善し、日常生活で困らないようになりますが、将来また同じようにストレスの掛かる出来事に遭遇するとメンタル不調を再発する怖れが有ります。
再発を予防するためには、他者にどう思われるかを過度に気にするコミュニケーションのやり方を改める必要が有ります。
そのためには、生活シーンの中でストレスの掛からない、アサーティブなコミュニケーションの取り方が身に付くまでカウンセリングを継続するのが得策です。

カウンセリングはもちろんメンタル不調の治療にも効果を発揮しますが、むしろその本領は予防に在ります。
ゴルフクラブのスイングの仕方に変な癖が有ると、スコアが伸びないし、身体も疲れます。
コーチに指導を受けて、フォームを改めると、身体も疲れず、スコアも伸びるようになります。
カウンセリングというのは、心の働き方のフォームを改めて楽に生きられるようにするための知恵です。

一旦メンタル不調に陥った後の再発予防としてだけでなく、メンタル不調に陥る前の予防としても、気軽にカウンセリングを利用して頂ければ、と願っています。

カウンセリングルーム・メイウッド

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